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【BMW M3 & M4 新型】ADAS機能を装備しながらサーキット仕様
BMWジャパンは26日、Mモデルの新型となるBMW『M3』と同『M4』を発表した。特徴はMハイ・パフォーマンス・モデルの特性を生かしながら、各種ADAS機能も装備されるという点。
つまり、ラインオフでサーキット走行が可能なほどのスペックをもちながら、渋滞時のハンドオフ運転(レベル2)など長距離ツーリングや買い物などの利用を妨げないということだ。
BMWのMモデルには「Mハイ・パフォーマンス・モデル」と「Mパフォーマンス・モデル」の2種類がある。前者はそのままでもサーキット走行が可能な運動性能を持った車両。エンジン、サスペンション、ブレーキはほぼレース仕様と言ってよく、サーキット走行会はもちろんのこと、レギュレーションさえ合えば競技利用も可能だ。後者はサーキットで培われた技術を適宜取り入れた高性能モデルとなる。
今回発表されたM3、M4はMハイ・パフォーマンス・モデルとなる。グレードの設定は、「スタンダード」「コンペティション」「トラックパッケージ」がある。スタンダードはM4にしか設定はない。エンジンはレースで鍛えられた3L、6気筒ツインターボ搭載のガソリンエンジン。480PS(353kW)/6250rpm・550Nm/2650~6139rpmと510PS(375kW)/6250rpm・650Nm/2750~5500rpmの2種類が用意される。480PSのエンジンはM4(スタンダード)に搭載され、510PSの高出力バージョンはM3、M4のコンペティション、トラックパッケージに搭載される。
ボディ各所にアルミ素材を採用、全車カーボンルーフ、6ポッドのブレーキも形状を最適化するなどして軽量化が図られている。ブレーキはオプションでカーボンセラミックにも交換できる。新しいフロントアイコンである大型化されたキドニーグリルは、冷却部をそこに集中させ、さらにサイドからリアにかけての流れも制御する。
トランスミッションはドライブロジック付き8速ステップトロニック。電子制御のアダプティブサスペンションと合間って、サーキットから街乗りまで安定性、操縦性、乗り心地を確保する。M4(スタンダード)にはマニュアルトランスミッションの設定がある。
BMWらしいホットな設定だが、最新のADAS装備も充実している。3眼カメラによる渋滞時のハンズフリー走行、追従型のクルーズコントロール、車線逸脱警告などに対応したステアリング制御、衝突回避・軽減ブレーキ、急発進抑制機能などは当然として、パーキングアシストには、同じルートを50mほどバックでトレースできるリバース・アシスト機能も搭載される。
もっとハードに楽しみたいなら、トラック・パッケージがある。トラックパッケージは、コンペティションをベースに、各種ADAS機能を取り外し25kgほど軽量化したモデルだ。Mドライバーパッケージ、Mカーボン・セラミック・ブレーキが標準装備され、シートも軽量化されたカーボン製のバケットシートになる。