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日産 キックス オーテック 発表、新生オーテック7台目はカスタムするよりリーズナブル

  • 《写真撮影 吉澤憲治》
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AUTECH(オーテック)ジャパンは、新生オーテックブランドの7台目にあたる新型クロスオーバーSUV『キックス オーテック』を2021年1月15日に発表した。発売は2021年3月3日からの予定だ。

オーテックジャパンといえば、かつては「ライダー」シリーズで人気を博したが、2018年ごろからブランドの理念を再構築し、「湘南ブルー」をテーマにしたボディカラーを採用したカスタムカーを手掛けている。今回のキックス オーテックは、通算で7代目となるモデルだ。

◆高品質かつスポーティなエクステリアデザイン

日産キックスの若々しいデザインに、ピュアブラックのルーフとダークブルーのボディカラー、そして黒樹脂のガードの下のシルバーのラインによって、非常にシャープなスタイルとなっているキックス オーテック。フロントリップスポイラー、ボディサイドプロテクター、リアバンパーまでつながった専用メタリック調フィニッシュのラインは、海の波打ち際で見られる「さざ波」をイメージしているそうだ。

また、フロントバンパーに埋め込まれたブルーの専用シグネチャーLEDと、ドットパターンが入ったフィニッシャーも特徴的だ。海面に反射する太陽光を表したドットパターンは、シルバーのフロントバンパーと相まって、非常にシャープでカッコ良い。

ダークメタリックペイントの専用17インチアルミホイールは、足元がぐっと引き締まった印象を与える。なお、サスペンションのダンパー特性やコイルスプリングに関しては、ベースの日産車から変更していないという。ベース車の乗り心地やハンドリングが高いレベルで仕上がっているために、手を加える必要がなかったそうだ。

◆こだわりの専用インテリアも魅力

他のオーテック車と同様、インテリアにもこだわりが詰め込まれている。ブラックとブルーの本革が使用されている専用ステアリングホイールのほか、ダッシュボードにもブルーのステッチが施されるなど、オーテックならではの専用ブルーとブラックの組み合わせが多用されている。

また、レザレット(合皮)シートにも、同様のステッチが施されている。波目のように見える模様が入ったシートクッションは、本革シートに比べて柔らかい触感だ。使い込んでいくほど馴染む本革シートとは違って、最初から身体にフィットする。やさしい印象の良いシートだ。

フロアマットやラゲッジマットなどもオーテックロゴが入れられており、これらを取り入れることで、統一した世界観を見せている。

◆後からカスタムするよりも、遥かにリーズナブル

キックス オーテックの車両本体価格は税込311万4100円。販売は2WDの1グレードのみで、ベースとなる日産キックスの「X」グレード(275万9900円)に対しては、35万4200円ほど高い。しかし、専用のエクステリアとインテリアパーツに加え、キックス専用となる17インチアルミホイールが含まれると考えれば、リーズナブルと言える。