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ジープ ラングラー 新型、日本法人社長「シルエットをキープしつつ完全に最新化した」

  • 《撮影 小松哲也》
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FCAジャパンは11年ぶりに全面改良したジープ『ラングラー』を11月23日から販売を開始すると発表した。価格は459万~530万円となっている。

FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム社長は10月25日に千葉・浦安市で開いた発表会で「誰しもが一見してすぐに識別できるラングラーのシルエットをキープしつつ完全に最新化した」と、新型ラングラーを紹介。

さらに「新型ラングラーはすべての面において改良、向上している。さらに洗練され、プレミアムカーにもなり、快適性にも優れ、それでいて驚くほどオフロード走破性に優れている。それも先代ラングラーよりも大幅に」とも強調した。

走行性に関してヘグストロム社長は「アプローチ、ブレークオーバー、そしてデパーチャーアングルをさらに改善した。今回初となるフルタイムオンデマンド四駆システムをパートタイム四駆システムに加えて採用している。このシステムは自動的に車輪に対するトルク配分を行うため、路面や天候に応じてドライバーが操作する必要がない」と解説。

エンジンは、新開発の2リットル直列4気筒ターボおよび改良型の3.6リットルV型6気筒ペンタスターエンジンの2種類の設定で、これに8速オートマチックトランスミッションが組み合わされる。

ヘグストロム社長は「今回、新しいアルミパネルのボディを採用した。これにより車重が90kgも軽量化できている。軽量化、空力的に優れたディテール、そして新しいパワートレインにより燃費はV6エンジンで23%向上、4気筒ターボエンジンでは53%、現行モデルに対して改善している」と明かした。

一方、装備面では「新型ラングラーにはLEDのヘッドライトとテールライトを採用した。内装も洗練されプレミアムなディテールと品質になった。ヒーテッド・ステアリングはその一例で、どんなに寒い状況でもドライバーが快適でいられるようになっている」と説明。

続けて「セーフティに関しては70点以上の装備を盛り込んだ。例えばバックアップカメラが全車標準となった。またブラインドスポットモニターやリアクロスパスディテクションもサハラグレードにおいて標準装備となっている」とした。

新型ラングラーは、3.6リットルエンジンを搭載した2ドアモデルのスポーツ、2リットルエンジン4ドアモデルのアンリミテッドスポーツ、3.6リットルエンジン4ドアで限定モデルのアンリミテッドサハラローンチエディションの3タイプがまず先行販売される。

さらにヘグストロム社長は「来年の春にはラングラーの中で最も走破性に優れた『アンリミテッド・ルビコン』が追加される」と明かしたうえで、「ルビコンバージョンにはトゥルロック・ロッキング・ディファレンシャルが装備されており、スイッチを押すだけでフロントとリアのデフをロックしパワーをすべての車輪に均等に配分し、これまでにないレベルのトラクションが可能になる」と述べていた。