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最大982度の温度測定可能なサーマルレーザーなど発売 スナップオン
スナップオン・ツールズは、最大982度の温度測定が可能なダイアグノスティック サーマルレーザー「EETHJP311」および、ADASキャリブレーション用ターゲットシステム「EZ-ADAS」を1月中旬頃より発売する。
EETHJP311はサーマルモード(サーモグラフィー機能・最大538度)とレーザーモード(放射温度計測機能・最大982度)の両機能を備えたデュアルシステムを採用する。エアコンシステムなどの低温診断から、触媒コンバーターの入口温度と出口温度のチェックなどの高温診断まで対応。マフラー、エンジン、アクスル、ブレーキ、ラジエータの配管など、温度変化による不良箇所発見に役立てることができる。
レーザーモードは測定値の他に、最大、最小温度を同時に表示し可視光カメラと連動した画像として保存できる。サーマルモードはサーマルブレンディング機能を備え、内蔵LEDライトを使用することでエンジンルームや暗い場所の診断や撮影もサポート。人間工学に基づいたピストルグリップ設計により、簡単で正確な操作を可能としている。
価格(税別)は11万8000円。
EZ-ADASは、アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキなど、ADAS(先進運転支援システム)搭載車両のカメラやレーダのキャリブレーション(校正作業)を迅速かつ簡単に行うことができるツールだ。
ADASキャリブレーションとはエーミング作業とも呼ばれる校正作業。車両の(中心線上の)前方や周囲に事前に指定された距離で車両固有のターゲットを配置し、スキャンツールを使用して、車両のオンボードコンピュータに車載カメラやレーダ、センサー類等に正しい位置を認識させる。この作業を正確に行わないとシステムが正常に作動せず、システム自体のパフォーマンス低下や制御の停止に繋がる危険性がある。
新製品は、高品質の3Dビデオと段階的な手順を組み合わせたEZ-ADASモバイルアプリにより、ADASキャリブレーションに必要なすべてのデータを提供。各自動車メーカーの整備書に記載された内容に準拠し、レーザー光を使い、ターゲットボードの正確な位置決めに要する時間を最大1/4に短縮する。輸入車・国産車問わず幅広い車種、システムに対応し、今後発売される新車種や新システムへの拡張も可能としている。
価格はオープン。