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アルファロメオ 4Cスパイダーに最終モデル、「33ストラダーレ・トリビュート」…限定33台は北米向け
アルファロメオは12月14日、『4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュート』(Alfa Romeo 4C Spider 33 Stradale Tributo)を発表した。「4Cスパイダー」の最終モデルとして、北米市場向けに33台が限定生産される予定だ。
◆1967年に発表された『33ストラダーレ』がモチーフ
同車は、アルファロメオ4Cスパイダーをベースに、アルファロメオの伝説的なミッドシップエンジンスポーツカーである、1967年に発表された『33ストラダーレ』の栄光を受け継ぐモデルとして開発された。
33ストラダーレは1967年8月31日、イタリアF1グランプリ前夜祭が開催されたモンツァサーキットでデビューした。「ストラダーレ」というイタリア語は、「ロードゴーイング」を意味し、最高速はおよそ260km/hの性能を発揮した。33 ストラダーレは、1968年のデイトナ24時間レースでクラス優勝したレーシングカー、「ティーポ33」をベースに、フランコ・スカリオーネがデザインしたハンドビルドのミッドシップスポーツカーだ。
33ストラダーレは現在でも、レーシングテクノロジーにインスピレーション溢れるデザインを融合したスポーツカーとして、ファンの支持を得ているという。その伝統は、4C スパイダーに受け継がれている。33ストラダーレの生産台数は18台で、ほとんどはアルファロメオを象徴するレッドで塗装され、グレーゴールドのホイールとブラック/タバコのインテリアを備えていた。
◆3層コート仕上げの専用カラー「ロッソ・ヴィラデステ」
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、3層コートが施された専用カラーの「ロッソ・ヴィラデステ」が採用された。足元には、フロント18インチ、リア19インチのグレー/ゴールド5穴アルミホイールを装着する。
シャシーには今回初めて、クリアレッド仕上げが採用された。さらに、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、通常モデルの4Cスパイダーにオプション設定されていた「アクラポヴィッチ」製デュアルモードセンターマウントエキゾースト、レースチューンドサスペンション、バイキセノンヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、カーボンファイバー製ハロ、リアウィング、イタリアンフラッグ付きドアミラーカバーなどが装備されている。
また、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック仕上げのフロントエアインテークとリアディフューザーも採用されている。
◆ブラックの「Dinamica」スエードにタバコレザーを組み合わせたスポーツシート
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートのインテリアには、スエード/レザーのスポーツシートを装備した。このシートは、ブラックの「Dinamica」スエードとタバコレザーを組み合わせたものだ。コックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートが装着されている。センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印された。
さらに、4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、『4C』のデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33 ストラダーレの歴史を記録し、イタリア本国のデザインセンター、「チェントロ・スティーレ」によってデザインされた記念ブックも付属する。このブックは、Dinamicaスエードによる装丁が施され、シリアルナンバーが印刷されている。
◆237hpターボが0~96km/h加速4.1秒で最高速257km/hの性能を発揮
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートには、排気量1750ccの直列4気筒ガソリンターボエンジンが搭載される。デュアルインタークーラー、可変バルブタイミングなどのテクノロジーを導入し、最大出力237hp、最大トルク35.7kgmを引き出す。トランスミッションは、6速の「アルファツインクラッチ」を組み合わせた。
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートは、車両重量がおよそ1134kgで、パワー・ウェイト・レシオは、およそ4.78kg/hpとした。0~96km/h加速は4.1秒で駆け抜け、最高速は257km/hに到達する。
4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュートは、北米向けに33台を限定生産する。アルファロメオは、4C スパイダーは2014年の発売以来、アルファロメオを象徴するモデルとして、世界中でファンを獲得し、北米におけるアルファロメオブランドの人気を再燃させる原動力となってきた、としている。