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290km/hのフォーミュラカーで誤差10cmの高精度測位　ドコモなど成功、鈴鹿サーキットで

NTTドコモは12月14日、高精度GNSS測位を活用した実証実験で、最高速290km/hのフォーミュラカー（レーシングカー）で誤差約10cmの測位に成功したと発表した。

実証実験は、12月4日から6日に鈴鹿サーキットで開催された「全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦/第6戦 JAF鈴鹿グランプリ」で、レーシングチーム「DOCOMO TEAM DANDELION RACING」および、NTTと共同で実施した。誤差数cmの位置補正情報を提供する高精度GNSSにLTE回線で接続したGNSS受信機をフォーミュラカーに搭載。レース走行中のフォーミュラカーをリアルタイムに高精度測位する国内初の実証実験を行った。

サーキット内に設置されたラップタイム計測用ビーコン通過位置と高精度GNSS測位を比較した結果、約10cmの誤差での高精度測位に成功。また、走行時間の96％で高精度測位が可能であることも確認した。

自動運転の実用化に向けた取り組みが加速する中、高精度測位の需要が高まっている。高速移動中の高精度測位が可能になると、自動車や鉄道の自動運転で正確な車両位置を認識した制御が可能となるほか、線路・道路などの交通インフラを走行中に精密に点検できるようになることも期待される。

ドコモは今回の実証実験の結果を生かし、自動車・鉄道業界を含むさまざまな環境での安定した高精度測位の実現に向けた検討を進めていく。

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