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アキュラ『MDX』新型を発表…最上位SUVが4世代目に
ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは12月8日、新型アキュラ『MDX』(Acura MDX)の市販モデルを、米国からワールドプレミアした。
MDXは、アキュラの最上位SUVだ。従来型MDXは3世代目モデルで2013年3月、ニューヨークモーターショー2013で発表された。新型は4世代目モデルとなり、およそ7年半ぶりのモデルチェンジを受けて登場している。
アキュラによると、初代MDXのデビューから20年以上の間に、累計100万台以上が販売されており、MDXが米国で最も売れた3列シートのラグジュアリーSUVになるという。MDXはアキュラのベストセラー車としての地位を確保しており、アキュラブランドの米国販売の約3分の1を占めている。
◆アキュラの新世代デザイン言語
4世代目となる新型MDXでは、アキュラのデザイン、パフォーマンス、テクノロジー、職人技の新しいレベルを提示しているという。
エクステリアは、よりワイドで、より低く、より長くなり、彫刻のようなベルトラインを強調したものだ。よりダイナミックで筋肉質なデザインは、大胆な表現になるという。
直立したフロントグリルと彫りの深いボンネットは、力強い存在感を発揮する。膨らんだショルダー部分とその後ろのキャビンが、さらにロー&ワイド化されたボディを強調している。
フロントマスクには、アキュラの新世代デザイン言語が反映された。立体的な大型ダイヤモンドペンタゴングリルの左右には、「シケーン」と呼ばれるLEDデイタイムランニングライトを組み込んだ4連の「ジュエルアイ」LEDヘッドライトが配される。アキュラによると、レーシングカーの「ARX-05」をモチーフにしているという。フロントバンパー下側のサイドベントの下に、フォグランプが内蔵され、新型MDXのワイドなトレッドを強調している。
サイドビューには、大径ホイールが装着された。ホイールベースは従来型に対して、約76mm延びており、3列すべての快適性と荷室容量を引き上げた。リアでは、横長デザインのシケーンLEDテールライトが、ヘッドライトと同じイメージを演出している。
◆フルデジタルの「アキュラプレシジョンコックピット」
キャビンでは、アキュラのインテリアデザインとクラフトマンシップの新しいレベルを示すことを目指した。ダッシュボードは、上品さとクリアな視界の両立を目指して設計されており、ワイドで低いインストルメントパネルが特長だ。金属フレークを注入したオープンポアウッドや、インストルメントパネルとステアリングホイールのフレンチステッチの手巻きレザーが、アクセントになっている。
高品質で本格的な素材が、バフ仕上げのアルミ、ソフトタッチのミラノレザーなど使用された。シートなどには、エボニーレザーとライトオーキッドレザーの2種類のエレガントなレザーを組み合わせている。
また、新型MDXでは、「アキュラプレシジョンコックピット」と呼ばれるフルデジタルのドライバーズメーター、超ワイドなフルHDセンターディスプレイ、プレミアムオーディオ、LEDアンビエント照明付きオーディオシステムを採用する。よりクリーンで、より直立したインストルメントパネルが、プレミアムで洗練されたキャビンデザインを演出している。
◆鈴鹿サーキットなどをモチーフした24の室内照明パターン
新開発のスポーツシートは、3列すべてでカーブしたキルティング、グラデーションのミシン目、高コントラストのステッチとパイピングを備えており、より彫刻的なフォルムとした。優れた座り心地を追求するとともに、前席には12方向のパワー調整機能を採用する。
新型MDXは、大型化されたボディと約76mm延びたホイールベースにより、3列すべてでより広い足元スペース、とくに前列と3列目の乗員のためのより広いヘッドルームを備えたファーストクラスの座席を備えている。超ワイドなパノラマムーンルーフは、キャビンを開放し、3列すべてに自然光をもたらすという。2列目シートは、中央座席を取り外し可能として、機能性を高めている。
また、アキュラ独自の「IconicDrive」と呼ばれるLED室内照明は、基本の3モードに加えて、走行モードに連動して、世界中の象徴的な道路や鈴鹿サーキットなどのさまざまな場所をモチーフした24の室内照明パターンで、新型MDXのキャビンを照らすことを可能にしている。