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【光岡 バディ】トヨタRAV4がベース、アメリカンSUVらしい直線的デザインを表現

  • 《写真撮影 小松哲也》
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光岡自動車が11月26日から先行予約を開始した初のSUVモデル『バディ』は、1980年代頃のアメリカンSUVを彷彿とさせるデザインが特徴となっているが、ベース車にはトヨタ自動車の『RAV4』が使われている。

光岡の渡部稔執行役員はRAV4をベース車に決めたことについて「SUVの企画自体は何回も上がってはいたが、デザインする上でしっくりくるクルマがなかった」とした上で、「バディの企画をスタートしたのが2019年3月で、(現行の)RAV4は北米で先に展開し始めていたが、2019年4月に日本市場にも投入されたこともあって、アメリカンSUVをやるんだったらRAV4の若干直線的なデザインのあるクルマがやりやすいという提案もあってRAV4にした」と、その経緯を明かす。

そのバディはRAV4をベースにしながらも、フロントグリルを始めエンジンフード、フロントフェンダーからリアゲート、リアバンパーに至るまで、キャビン部分を除いた部分が丸ごとアメリカンSUVをモチーフにしたオリジナルデザインが施されている。

ちなみに光岡のクルマはFRPを用いて独自のデザインを表現してきたが、バディではABSやPPを金型を使って射出成型する方式を新たに取り入れ、直線的なデザインの実現と生産性向上の両立を図っているという。

光岡初のSUVとなるバディはアメリカンSUVを彷彿とさせるデザインが話題となり、そのデザインティザーを公開した10月29日には、同社のサーバーがダウンする事態となった。渡部執行役員によると「(創業50周年記念モデル)『ロックスター』の3倍、また『エヴァンゲリオン・オロチ』を出した時の2倍のアクセス数があった」という。

バディは2021年6月から生産を開始し、まず21年中は50台、そして22年以降は年間150台の生産、出荷を計画しているが、「資料請求から購入意欲を示されている方まで、すでに数千件の問い合わせがきている」と渡部執行役員は明かす。

その年齢構成は「40代30%、30代25%、50代17%、20代12%」の順で、「当然、大都市圏の方々からの問い合わせが多いが、やはり四輪駆動車を使う例えば長野県など、これまで問い合わせがそれほど多くなかった地域からも寄せられている」とのことだ。

バディの価格はガソリンモデルが469万7000円から549万4500円、ハイブリッドモデルが525万300円から589万9300円となっている。