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アウディ Q2 改良新型、予約受注を欧州で開始へ…2万5000ユーロから
アウディは10月21日、改良新型『Q2』(Audi Q2)の予約受注を今秋、欧州で開始すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、およそ2万5000ユーロ(約310万円)だ。
◆力強さを増した新デザインのフロントマスク
Q2は2016年春、アウディの最小SUVとしてデビューした。それから4年以上が経過して、初の本格改良を受けた。エクステリアでは、フロントとショルダーラインの多角形モチーフを、リアエンドにも適用した。リアバンパーには、大きな五角形が組み込まれたディフューザーインサートが一体化されている。
フロントのデザインも変更され、ヘッドライト下の表面処理がより印象的なものに変えられた。八角形のシングルフレームの位置はわずかに下げられ、フロント部分の幅の広さが強調されている。インサートにも、多角形のモチーフが採用された。
「Sライン」と「advanced」には、ラジエーターグリルとボンネットの間に、アウディのアイコンモデルの『スポーツクワトロ』を連想させる細長いスリットが設けられた。大型のエアインレットは、Sラインでは専用デザインとなる。
◆最新のマトリクスLEDヘッドライト
LEDヘッドライトが標準装備され、オプションで「マトリクスLEDヘッドライト」が選択できる。ヘッドライトモジュールに取り付けられた7個のLEDは、インテリジェントに制御されたハイビームを生成する。この光は、他の道路上の人々を幻惑することなく、路面を明るく照らし出す。ひし形の光学パーツの背後に設置された10個の発光ダイオードがデイタイムランニングライトとして、さらに7個のLEDが「ダイナミックインジケーター」(流れるウインカー)として、機能する。
テールライトは、ダイナミックインジケーターの有無にかかわらず、2種類のLEDバージョンから選択できる。マトリクスLEDヘッドライトを選択した場合は、テールライトにはダイナミックインジケーターが標準装備される。
ボディカラーには、5つの新色が設定された。新しいカラーは、アウディ初採用のアップルグリーンに加えて、マンハッタングレー、ナバラブルー、アローグレー、ターボブルーだ。Cピラーに設置されたブレードは、装備ラインに応じて、ボディ同色、ブラック、グレー、シルバーに塗装される。ボディ下部のアタッチメントは、3種類から選択可能。カラーは、ベーシックバージョンではピテッドブラック、advancedではマンハッタングレー、Sラインではボディ同色になる。
◆コネクティビティをアップデート
インテリアは、コネクティビティがアップデートされた。操作系の各機能は、センターコンソールに設置されたロータリープッシュボタン(「MMIタッチ」)、または日常会話に対応したボイスコントロールシステムを介して操作する。「Bang&Olufsen」プレミアムサウンドシステムは、705Wの出力で14のスピーカーを駆動する。
「MMIナビゲーションプラス」には、高速データ通信用のLTEモジュールと、乗員のモバイル機器を接続することができるWi-Fiホットスポット機能が含まれている。この最上位のインフォテインメントシステムは、オンライン交通情報を含む「Audi connect」サービスも提供する。
改良新型では、「Audi connectエマージェンシーコール&サービス」と、「Audi connectリモート&コントロールサービス」が新たに追加された。これにより、ユーザーはリモートで車両をロックしたり、燃料の残量や走行可能距離を確認したりすることができる。ユーザーは、無料の「myAudi」アプリをスマートフォンにインストールすることによって、これらの機能を利用することができる。「MMIシステム」に新設定されたプライバシーモードを有効にすると、データの転送を無効にすることも可能だ。
◆1.5リットル直4ターボは最大出力150ps
ドイツ本国では、まずはガソリンエンジン搭載車が発売される。直噴1.5 リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」は、最大出力150ps、最大トルク25.5kgmを発生する。トランスミッションは、7速「Sトロニック」を組み合わせた。
このエンジンは、低負荷や低回転域において、効率化システムの「シリンダーオンデマンド(COD)」機能が作動し、2番と3番シリンダーを一時的に休止する。その他の改良の効果もあって、欧州複合モード燃費は19.6km/リットル、CO2排出量は116g/kmとした。
2020年内には、ディーゼルの「TDI」や他のガソリンTFSIエンジンが追加される予定だ。すべてのエンジンは、新しい「Euro 6 AP」排ガス基準に適合する。ディーゼルエンジンの「ツインドーシング」テクノロジーはNOx排出量を最小限に抑える。ツインドーシングは、2つのSCR触媒コンバーターが連携して機能するもので、ひとつはエンジンの直後に配置され、もうひとつは車両のフロア下に取り付けられている。これらの触媒コンバーターは、それぞれ異なる作動環境をカバーして、お互いの機能を補完するという。