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レクサス初の市販EV『UX300e』、商談開始…価格は580万円より
レクサスは、ブランド初の市販電気自動車(EV)『UX300e』を発売、2020年度分の限定販売135台に関する商談申込み(抽選)の受付を開始した。
◆大容量バッテリー搭載で航続距離367kmを確保
UX300eはコンパクトクロスオーバー『UX』をベースに、最大出力203ps/最大トルク300Nmを発生するモーターと、54.4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。低温/高温下でも正常に動作するようバッテリーに温度調整機能を備えたほか、過充電防止システムや、多重監視のセーフネットにより、高い信頼性を実現。ハイブリッド車で培ったモーター、インバーター、トランスミッション、バッテリーといった主要装備の効率を最大化し航続距離367km(WLTCモード)を確保した。
また、高出力でコンパクトな電気式水加熱ヒーターと内外気2層制御を採用したEV専用エアコンシステムを採用したほか、2つを協調制御することで、速暖性に優れた快適な室内空間と低電費を両立。エアコンシステムと連携する電池冷却システムを設定し、快適な室内空間を維持したまま駆動用電池を冷却。優れたバッテリー性能を確保している。
車両右には普通充電ポートを、車両左には急速充電ポートを設定。プッシュオープンの開閉方式や、充電インレットを照らす照明を採用するなど、優れた利便性を実現している。充電は有料サービス「EV・PHV充電サポート」によって、日本充電サービスの急速/普通充電器が利用可能。全国で急速充電器約6800基、普通充電器1万5000基が専用カードをかざすだけで利用できる。フル充電の所要時間は急速充電で約80分、普通充電で約14時間となっている。
さらに最新コネクティッド技術を採用。専用アプリによるスマートフォンとの連携で、バッテリー残量やエアコンON/OFF時それぞれの走行可能距離を表示し、充電の必要がある場合は告知をする。また、充電完了までの時間表示や、出発時刻に合わせて充電が完了するようタイマーを設定することも可能。自車位置周辺の充電ステーションの位置を表示し、営業時間や稼働状況なども確認できる。
◆EVならではのスムーズな加速、エンジンブレーキ同様の減速操作も可能
走行面では、過度な車両ピッチ挙動を抑制するアクセレレーションピッチコントロールを採用し、スムーズでレスポンスの良い加速フィーリングを実現。減速シーンでは、モーター回生ブレーキと油圧ブレーキによる制動力をバランスよく協調させ、過度な姿勢変化のない、安心感の高いブレーキフィーリングとしている。
EVは、エンジンなど車両前方への重量物の偏りがないことから、重量物を車両中心に配置。またバッテリーパックの床下配置による低重心化で優れた回頭性を発揮する。シフトバイワイヤ方式を採用するとともに、短い操作ストロークと質感の高いシフトノブで小気味良い操作性を実現。また、パドルシフトにより減速度を4段階から選択することで、ガソリン車のエンジンブレーキと同じように減速操作ができるなど、EVの特性を最大限活かしながら自然な操作性を実現している。
走行中のサウンドについては、アクティブサウンドコントロール(ASC)を採用することで、車両の走行状況を感じられる快適なドライビング環境を実現。ドライバーや同乗者に心地良いサウンドを提供する。
◆UX譲りの個性的なデザインや高い機能性
エクステリアは、UXの個性的なデザインを継承しつつ、専用デザイン・カラーの17インチアルミホイールや床下空力カバーを装着。インテリアでは、ローデッキ仕様のラゲージスペースを設定。デッキボード上部303リットルの容量を確保している。
マルチメディアシステムはSmartDeviceLink、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。スマートフォンを10.3インチワイドディスプレイと連携させることで、リモートタッチによる画面操作や音声操作に対応する。また、予防安全パッケージ「レクサス セーフティシステム+」を採用するなど、先進安全技術も充実させている。
価格はバージョンCが580万円、バージョンLが635万円。レクサス公式Webサイト上で、10月22日から11月4日までの期間で申込みを受け付け、当選者には指定の販売店から連絡の上、商談を開始する。