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日産 ローグ 新型、「セーフティシールド360」搭載…2021年から10車種で標準装備へ
新型『ローグ』(先代は日本名:『エクストレイル』に相当)は、先進運転支援システム(ADAS)の「日産セーフティシールド360」が標準設定だ。日産自動車(Nissan)の米国部門は10月19日、2021年から標準装備として10車種に展開されると発表した。
日産セーフティシールド360は、6種類の先進運転支援システムで構成されている。「歩行者検出機能付きの自動ブレーキ」は、車両のフロントのレーダーとカメラが、歩行者を検知。ドライバーに警告を発し、衝突が避けられないと判断した場合、自動でブレーキをかける。
「ブラインドスポット警告」は、ドライバーの死角に入った車両を、車線変更の際などに警告。「リアクロストラフィックアラート」は、駐車場などで後退する際、後方の車両を検出し、ドライバーに警告する。「リア自動ブレーキ」は、後退時に静止した物体を検出し、ドライバーに警告。必要に応じて衝突を回避するために、自動でブレーキをかける。
「車線逸脱警告」は、ウインカーを出さないで車線変更しようとした場合、ドライバーに警告する。「ハイビームアシスト」は、前方の車両を検出し、ヘッドライトのロービームとハイビームを自動で切り替える。
日産セーフティシールド360の先進運転支援技術は、ドライバーの経験不足に起因する可能性のある事故を減らすのに役立つ。IIHS(米国道路安全保険協会)によると、前面衝突警告と自動ブレーキを装備した車両では、負傷者を伴う衝突事故が56%減少。後退時の衝突事故は、リア自動ブレーキを装備した車両で78%減少し、リアクロストラフィックアラートを装備した車両で22%減少したという。
日産セーフティシールド360はすでに6車種に設定されており、新型ローグが7車種目。近いうちにもう3車種が発表され、2021年からは合計10車種になる予定だ。