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【ジープ レネゲード 4xe】チーフエンジニア「ジープの名にふさわしい走破性と扱いやすさ」

  • 《photo by Jeep》
  • 《写真提供 FCAジャパン》
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FCAジャパンはジープブランドのコンパクトSUV『レネゲード』(Jeep Renegade)に同ブランド初となるプラグインハイブリッド(PHV)モデル『レネゲード 4xe』を追加設定し、11月28日から販売を開始すると発表した。

レネゲード 4xeは1.3リットルガソリンターボエンジン、2基の電気モーター、リチウムイオン電池などで構成されるプラグインハイブリッドシステムを搭載している。

FCAでE-AWDおよびPHEVシステムの世界展開チーフエンジニアを務めるフランチェスコ・チミーノはFCAジャパンが10月21日に行ったオンライン発表会に登場し、4xeに搭載されているシステムを解説した。

チミーノ氏は「前輪の駆動力は内燃エンジンが提供。グローバルスモールエンジンファミリーに属する新しい1.3リットル4気筒ターボは131馬力または179馬力を出力する。後輪の駆動力はeアクスルが提供する。電気モーターは60馬力の出力と250Nmのトルクを発生させ、後輪の減速装置と一体化している」と説明。

またもう1基のモーターに関しては「内燃エンジンと協調して作動し、加減速時にクランクシャフトにトルクを提供したり回収したり、あるいは発生させた電気でバッテリーを充電する」とした。

このシステム全体を管理、統合するのがハイブリッドコントロールプロセッサーで「必要なパフォーマンスを確保し、各サブシステムから最高のエネルギー効率を引き出すために私たちは2つの機能を備えた最適化アルゴリズムを開発した」とチミーノ氏は明かす。

2つの機能とは「バッテリーの充電レベルを考慮に入れ、電気モーターと内燃エンジンのレスポンスを調整することと、あらゆる条件で優れたトラクションを確保するため前後アクスル間のトルク配分を調整すること」で、それにより「要求されるパフォーマンスが電気モーターの能力を上回る場合や、バッテリーの充電レベルが最低水準まで低下した場合、エンジンが自動的に始動する」とチミーノ氏は解説する。

その上でチミーノ氏は「ジープの名にふさわしく優れたルート走破性と扱いやすさ、しして非常に高い精度を備える。ドライバーはいつもと変わらない操作で、このクルマを運転できる」と強調していた。

なお日本に導入されるレネゲード 4xeは最高出力191馬力のリミテッド、239馬力のトレイルホークの2グレードで、価格はそれぞれ498万円、503万円となっている。