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【BMW 4シリーズクーペ 新型】「スポーティクーペとしてブランドアイコンとなる」意欲的なモデル
ビー・エム・ダブリューは10月16日、全面改良した『4シリーズクーペ』を発売した。縦長のキドニーグリルの採用など内外装を一新したほか運転支援システムを拡充した。価格は577万円からで、納車開始は11月以降を予定しているという。
ビー・エム・ダブリューの岩崎格プロダクト・マネージャーは同日のオンライン発表会で「新しい4シリーズクーペは、より一層伸びやかにダイナミックで大胆なデザインを採用したBMWスポーティクーペとしてブランドアイコンとなる意欲的なモデルとなっている」と紹介。
さらに「縦型キドニーグリルのクーペと言えば、日本ではマルニの愛称で親しまれた『2002』や、世界一美しいクーペと言われた『635』などが思い浮かぶと思うが、いずれのモデルもクーペとしての流麗なフォルムの美しさだけでなく、モータースポーツでの活躍などスポーティさも兼ね備えたモデルだった。新しい4シリーズは、美しさとスポーティさを兼ね備えた、まさにBMWクーペの伝統に則ったモデルといえる」とも強調した。
4シリーズは、3シリーズの派生モデルとして2013年に初代が発売されたが、岩崎氏によると今回の全面改良で「よりスポーティでダイナミックな走りを実現させるために、車体のディメンジョンがほんの少しばかり3シリーズから変更されている」と明かす。
具体的には「ホールベースは3シリーズと共通となるが、全長は3シリーズ対比約50mm長くなり、全幅も同約25mm拡大された。これによりロー&ワイドの外観を一段と印象付けるだけでなく、ワイドトレッド化を実現。3シリーズ以上のスポーティで切れのある走りを実現している」と岩崎氏は解説。
さらにスポーティな走りを実現するために「車体にはアルミ材の採用を拡大。7シリーズと同様にエンジンやサスペンションを支える構造部材に高剛性アルミダイキャストを採用。シャシーにおいてもフロントにはエンジンルームにブレースを追加することで開口部を可能な限り小さくし、リアについてもサスペンション取り付け部に補強を追加、ロール剛性を向上している。さらにはアンダーフレーム全体に補強を加えることで車体剛性を向上。操舵に対する車体の応答性をシャープにし、キレのあるスポーティなハンドリングを実現している」とのことだ。
一方、運転支援システムでは「最新のドライビング・アシスト・プロフェショナルを全車標準装備。さらに(高速道路上での)渋滞時のハンズオフ機能も装備しているので、長距離運転時でもドライバーの負担を軽減してくれる」とした。
新型4シリーズの日本市場でのラインアップは2リットルエンジン搭載の『420i』および『420i Mスポーツ』、3リットルエンジン搭載のハイパフォーマンスモデル『M440i xDrive』の3グレード展開。
パワーユニットに関して岩崎氏は「2リットルは先代比プラス50Nmの豊かなトルクでより扱いやすく、3リットルは387馬力、500NmのビッグパワーにxDriveとMスポーツディファレンシャルを組み合わせることで、強大なパワーを生かし切った胸のすく走りを愉しむことができる」と話していた。