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【スバル レヴォーグ 新型】JAL役員が乗って感心…守られていることを実感
スバルと日本航空(JAL)は15日、新型『レヴォーグ』の正式発表に関連し、成田空港のJALハンガー内でトークイベントを開催した。イベントでは、スバル代表取締役社長 中村知美氏の挨拶、新型車の紹介、プロジェクトマネージャとJAL役員によるトークセッションが行われた。
中村社長の挨拶は、「スバルが目指す未来について紹介したくこの発表に臨んだ。コロナ禍で旅行などに制約があるこんな世の中だからこそ移動の価値を見直したい」から始まった。その背後には新型レヴォーグとボーイング787の機体が控えている。移動とモビリティという共通点がある自動車と航空機だが、航空機メーカーとして創立したスバルは、現在も787の中央翼の構造部品を作っている。また、JALとはレースカーの空輸でお世話になっている間柄だ。
航空機の整備場である実際のハンガーで行われた新型車発表には、単なる移動に安全や付加価値を提供してきた両者の想いが込められている。
続けて中村社長は、「スバルの主戦場は日本。最新技術は日本から、日本のレヴォーグから投入していく」とも述べ、今回新型に搭載された、アイサイトX、インナーフレーム構造と新型1.8L直噴ターボエンジン、そしてコネクテッド機能も強化されたデジタルコックピットを強調した。これらは、新型レヴォーグの3つの特徴である「先進の安全支援技術」「スポーティ」「ワゴン価値」を体現する機能だ。
8月から先行予約を開始している新型レヴォーグは、すでに8290台もの受注があり、アイサイトX搭載車両はそのうち93%にものぼる。グレード別ではSTI Sport、STI Sport EX(アイサイトX搭載モデル)を合わせると57%とじつに半分以上が上級グレードとなっている。
日本航空取締役常務執行役員の北田裕一氏は、プロジェクトゼネラルマネージャ 五島賢氏とのトークセッションで「私も試乗させてもらったが、アイサイトXは運転が楽なだけでなく、守られているということを実感できる性能だった。デジタルコックピットも航空機のそれと同じで、必要な情報が見やすくまとめられている」と評価する。
これを受けて五島氏は「守られているという感覚は、まさに人間中心設計の狙いどおりでうれしい。パイロットと同様、ドライバーも走行中の車の状況や車が何を認識して何を制御しているかの情報が重要。航空機メーカーのDNAがそうさせたのでは」と応じた。
発表会の後には、ハンガー内のボーイング787に新型レヴォーグを積み込むデモも行われた。