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日産 GT-R50 のウイングは昇降式、ボンネットとトランクリッドの開き方が!
日産公式イベントとしては日本で初めて公開された日産『GT-R50 byイタルデザイン』(15日)。「GT-Rニスモ」をベースに内外装をスペシャルに仕立て、エンジンは最高出力720馬力まで引き上げられたスペシャルモデルだ。
注目すべきは、この車両が単にコンセプトモデルとして制作されたのではなく、市販化を視野に入れていることだろう。実際の開発と生産はイタルデザインがおこない、90万ユーロ(約1億1700万円)からという価格で、最大50人という限られた顧客に限定販売される見込みとなっている。ちなみに車名でもあり限定台数にもなっている「50」という数字は、GT-Rの誕生50周年を祝したものだ。
実車を前にして驚いたのは、ボンネットやトランクリッドの開き方だ。ボンネットフードはカーボン製で、一般的な市販車とは異なりフェンダーの一部まで一体で、オープン時は完全に取り外す設計。後部に電動昇降式のリヤスポイラーが組み込まれているのでどう開くか興味深かったトランクフードは、なんとリヤウインドウ部分がハッチバック上に開く仕掛けになっていた。
いずれも標準のGT-Rとは異なる構造で、この車両がいかに特別なものであるかと同時に、単にスキンを変更しただけでなく車体構造にまで手が入っていることが理解できる。天井も低くなっているという。
ちなみに展示車両はプロトタイプながら“飾り”ではなくサーキット走行も可能な作り。プレゼンテーションを担当した日産でデザインを統括するアルファンソ・アルバイサ氏は「この車両(展示車)やヤワな作りではないから、遠慮なく触ってシートにもぜひ座ってみてほしい」と報道陣に説明。彼は実際にトランクやドアを一般的な市販車を扱うのと同じ様子で開閉していたのが印象的だった。つまりは現時点でもデリケートに扱う必要がないレベルまで車両の開発が進み、作り込まれているということだ。