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BMW の「ti」が 1シリーズ で復活へ 、ゴルフGTI 新型に対抗のFFスポーツに…プロトタイプの写真
BMWは9月16日、『1シリーズ』(BMW 1 Series)の新たなスポーツグレードとして開発中の「128ti」のプロトタイプの写真を公開した。
◆「M135i xDrive」グレードの下に位置
現行1シリーズには、トップグレードとして、「M135i xDrive」グレードをラインナップする。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンには、BMWの「ツインパワー」ターボ技術を導入した。強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射システムなどにより、最大出力306hp/4500~6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750~5000rpmを獲得する。
トランスミッションは8速「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。M135i xDriveグレードは、ローンチコントロールとトルセンLSDが装備されており、0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。
◆E46型3シリーズのtiが生産を終えた2004年以来16年ぶりの復活
このM135i xDrive の下に位置する新たなスポーツグレードが128ti だ。BMWのラインナップに「ti」が設定されるのは、E46型『3シリーズ』のtiが生産を終えた2004年以来、16年ぶりとなる。もともとtiは1994年、E36型の3シリーズに、「ti コンパクト」として初設定された。3シリーズの一員でありながら、トランクを切り落とした3ドアハッチバックボディを備えており、BMWの入門モデルの役割を担っていた。なお、ドイツ本国では、このtiコンパクトに『M3」のストレート6を搭載した『M3コンパクト』も設定された。
BMWは2004年、初代『1シリーズ』を発表した。3シリーズのtiの後継モデルで、BMWの新たな入門モデルに位置付けられた。現行1シリーズは3世代目モデルで、2019年に欧州で発表されている。
◆2.0リットル直4ターボは最大出力265hp
128tiには、新開発の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このBMWのツインパワーターボテクノロジーを搭載した4気筒エンジンは、最大出力265hpを発生する。0~100km/h加速は6.1秒で駆け抜ける。
128tiは、単なる1シリーズのバリエーションではないという。専用のエクステリアとインテリアに加えて、サスペンションとステアリングがスポーティでドライバー志向のドライビングダイナミクスを実現するように特別にチューニングされた。BMWらしいドライビングプレジャーに重点を置いて、とくに若い顧客をターゲットにした駆動方式FFのスポーツカーを目指しているという。
ライバルは、フォルクスワーゲンの新型『ゴルフGTI』が有力だ。新型ゴルフGTIは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの「EA888エボ4」を搭載する。最大出力は245ps、最大トルクは37.7kgmを獲得する。
◆4WDのM135i xDriveよりも約80kg軽量
128tiには、8速「ステップトロニック・スポーツ」トランスミッションと、トルセンLSDが標準装備されており、フロントアクスルのトラクションが向上している。専用チューンされたMスポーツサスペンションは、車高が10mmダウンし、俊敏性を高めるように設定された「BMWパフォーマンスコントロール」を備えている。さらに、ステアリングは正確なレスポンスを狙ってチューニングされており、ドライバーにダイレクトなレスポンスを提供するという。
128tiは、4WDのM135i xDriveよりも約80kg軽量だ。強化スタビライザーベアリングと強化スタビライザーも採用した。オプションで、スポーツタイヤを無償オプションで用意した。Mスポーツブレーキは、動力性能に見合うブレーキ特性を追求している。
現在、128tiは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースや、その周辺の公道などで開発テストを進めている。とくに重点を置いているのは、アクティブなドライビングプレジャーのためのダイナミックなハンドリング特性という。なお、128tiは2020年11月、欧州市場で発売される予定だ。