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レクサス RC F に2021年型、「富士スピードウェイエディション」を限定発売…米国発表
レクサスの米国部門は9月10日、『RC F』(Lexus RC F)の2021年モデルを米国で発表した。
RC Fは、レクサスの2ドアクーペ、『RC』の頂点に位置する高性能グレードだ。ベース車両のRCは2018年秋、改良新型が発表されており、RC Fもこれに準じて、内外装などに改良が施された。RC Fでは、軽量化や空力性能のほか、パワートレイン、タイヤ、サスペンションなど、あらゆる点に改良を加え、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を追求している。
◆よりサーキット志向を強めた60台の限定車
2021年モデルには、60台の限定車として、「富士スピードウェイエディション」がラインナップされた。ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、チタン製エキゾースト、カーボンファイバー製エアロパーツなどを採用した。パフォーマンスをさらに高めて、よりサーキット志向を強めた。
日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を応用し、エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラーなどを、CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)に変更した。
さらに、専用アルミホイールや専用デザインのカーボン製リアウイングを採用した。ベース車両のRC Fのアクティブリアウイング以上の高いダウンフォースと低いドラッグを可能にし、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を追求した。0~96km/h加速は3.96秒と、4秒を切る性能を備えている。
富士スピードウェイエディションのボディカラーには、「アークティックブラストサテン」と「クラウドバーストグレイ」の2色が用意される。このうち、アークティックブラストサテンはレクサス初で、セミマット仕上げのホワイトだ。フルマット仕上げのような美しいサテンの光沢を表現しながら、洗車機での耐久性を追求している。インテリアは、アルカンターラのアクセントが施されたサーキットレッドのレザートリムシートを装備した。レッドカーボンファイバーのトリムがキャビンを彩っている。
富士スピードウェイエディションには、限定生産の「MSTR」自動巻きムーブメントウォッチが付帯する。ガンメタルのベゼル、バンドの赤いステッチ、「Fuji Speedway」と「F」のロゴなど、RC Fにインスパイアされたデザインを備えている。
◆安全性能とコネクティビティを向上
2021年モデルのRC Fには、新機能として、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、ヒーター付きエレクトロクロミックドアミラー、メモリー付きドライバーシート(富士スピードウェイエディションを除く)が標準装備される。「パーキングアシスト」は、オプションの「プレミアムパッケージ」に含まれている。その他、新しいサテントリムと新デザインのステアリングホーンパッドも採用された。
コネクティビティの面では、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」、アマゾン(Amazon)の音声アシスト「アレクサ(Alexa)」を搭載した。「Lexus Enform Wi-Fi」は、容量4ギガバイト/ 1年間のトライアルが付帯する。「Lexus Enform Remote」も、3年間のトライアルで利用できる。
◆北米仕様の5.0リットルV8は最大出力472hp
2021年モデルのRC Fには、2UR-GSE型5.0(4968cc)リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン出力を向上させるとともに、エアクリーナー形状の変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良により、アクセルレスポンスを向上させた。
また、ディファレンシャルのローギア化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させた。レクサスによると、市街地走行でも軽快な走りを感じることができるという。
2021年モデルのエンジンのスペックは、北米仕様の場合、最大出力472hp/7100rpm、最大トルク54.6kgm/4800rpmを引き出す。エンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールを採用した。これにより、鋭いスタートダッシュを可能にしており、0~96km/h加速は4秒で駆け抜ける。