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三菱自 加藤CEO「2021年度にかけて エクリプスクロスPHEV や アウトランダー 次期型を投入」

  • 《photo by Mitsubishi Motors》
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  • 《写真撮影 小松哲也》
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三菱自動車の加藤隆雄CEOは7月27日に電話会議を通じて行った決算説明会で2022年度までの新しい中期経営計画を公表し、2021年度にかけて『エクリプスクロス』のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルや、『アウトランダー』の次期型車を投入する計画を明らかにした。

加藤CEOは2020年度から始まる新中計では「選択と集中を基本方針に据え、ASEANを基軸とした事業体制に移行し、低採算事業を縮小することにより営業利益の改善を図る。またPHEVを軸とした環境技術の強化に取り組む一方でCASEに代表されるような先進技術に関してはアライアンスの活用やパートナーとの協業強化によって効率的な開発、生産、販売体制を構築する」と説明。

このため「ASEAN向け商品に集中し欧州向け新規商品投入を凍結することにより全体費用の削減と効率的な開発体制を構築する。生産体制再編については生産ラインの統廃合を行い、仕向け地向け販売台数に見合った生産体制を構築する。そのため岐阜県のパジェロ製造の生産を停止することを決定した」と述べた。

なおパジェロ製造は2021年上期までに生産を停止し、工場は閉鎖する。またパジェロ製造で生産しているモデルは三菱自動車の岡崎工場へ移管するという。

その一方で加藤CEOは「独自技術とアライアンス技術を融合することにより環境対応車のラインアップ強化に取り組む」ことも明言。

具体的には「2020年から2021年度にかけてエクリプスクロス PHEV、次期型アウトランダーの市場投入、そして今後世界で一番環境規制が厳しくなるといわれている中国市場向けにパートナーである広州汽車と共同開発を通じ新型EVを投入したい」と披露。

続けて「2022年度にかけて自社PHEV技術にさらなる磨きをかけた新型アウトランダーPHEVを市場投入する。また日産自動車との協業において軽自動車のEVを共同開発する検討を開始している」ことも明かした。

また技術戦略としては「次世代ディーゼルとフレームモデルの性能向上に取り組むとともに、電動車の台頭に対応するため次世代PHEVやHEVを軸とした電動化の推進を図る。さらにお客様が求める洗練されたサービスにお応えするために自動運転やEV等の新技術にかんしてはアライアンスの新技術を活用し搭載することで魅力ある商品を持続的に投入できる体制を整える」と述べていた。