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ホンダエンジン搭載、軽量スポーツのアリエル ノマド に最終「R」…335馬力スーパーチャージャー

  • 《photo by Ariel Motor》
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アリエルモーターカンパニーは7月15日、アリエル『ノマド』の最終モデル、『ノマドR』(Ariel Nomad R)を英国で発表した。限定5台が生産される予定だ。

◆ホンダがシビックタイプR用エンジンを長年供給

『ノマド』は、英国のスポーツカーメーカーのアリエルモーターカンパニーが開発したモデル。アリエル社は1999年に復活した。同社の名前を有名にしたのが、超軽量スポーツカーの『アトム』だ。2003年から、ホンダ『シビックタイプR』用の2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載している。

ホンダは2016年、アリエル社との間でエンジンサプライヤー契約を更新し、シビックタイプR用エンジンの供給を継続すると発表した。ホンダはすでに、累計1500基以上のエンジンをアリエル社に供給している。

アトムシリーズの最新モデルには、シビックタイプR用の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最大出力は320psを発生する。車両重量は595kgに抑えられ、0~100km/h加速2.8秒、最高速260km/hの性能を実現している。

◆ホンダ製2.0リットルエンジンに変更しスーパーチャージャー追加

このアトムのオフローダー版として、2015年に登場したのがノマドだ。オフロードタイヤや、オフロード仕様のサスペンションを採用する。ホンダ製の2.4リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」エンジンは、最大出力235ps/7200rpm、最大トルク30.6kgm/4300rpmを引き出す。車両重量は670kgに抑えられ、0~100km/h加速3.4秒、最高速201km/hの性能を備えている。

このノマドの最終モデルがノマドR。すべてのアリエル車と同様に、ノマドRはホンダエンジンを搭載する。ただし、2.4リットルのホンダ「K24」型エンジンではなく、ノマドRではホンダの「K20Z3」型2.0リットル直列4気筒エンジンに、アリエル独自のイートンタイプのツインスーパーチャージャーを追加した。これにより、最大出力335ps/7600rpm、最大トルク33.6kgm/5500rpmを獲得する。

◆0~96km/h加速2.9秒

このスペックは、標準版のノマドに対して出力は100ps、トルクは3kgmの増加となる。トランスミッションはSadev製6速シーケンシャルで、パドルシフトで操作を行う。動力性能は0~96km/h加速2.9秒、最高速195km/hと発表されている。

足回りには、特別に開発されたビルシュタイン製の 「MDS」2ウェイ調整式モノチューブダンパーを装備する。コンプレッションとリバウンドの個別調整が可能だ。専用開発されたアイバッハ製スプリングを組み合わせる。軽量の18インチマルチスポークアルミホイールには、ヨコハマの「A052」タイヤを装着する。ブレーキは、アルコン製の4ピストンキャリパーと2ピースのベンチレーテッドディスクを組み合わせた。

サイドにドアがないスパルタンな室内には、フルハーネスシートベルト付きの軽量バケットシートが装備されている。この軽量バケットシートは、人間工学に基づいて設計された新デザインとした。

アリエルモーターカンパニーは、ノマドの最終モデルとして、このノマドRを5台限定生産する予定だ。英国本国でのベース価格は、6万4500ポンド(約870万円)と発表された。同社は、ターマックラリー仕様に合わせて設計・調整されたノマドRは、究極のパフォーマンスを発揮する、としている。