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700馬力の新型 Gクラス、ブラバスが発表…メルセデスAMG G63 をさらに強化
◆SUVとしては異例の性能に
ドイツに本拠を置くブラバス(Brabus)は9月25日、モナコで開幕したモナコヨットショー2018において、新型メルセデスAMG『G63』(Mercedes-AMG G63)をベースに高性能化を図ったブラバス『700ワイドスター』(Brabus 700 Widestar)を発表した。
ブラバスは、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在。そのブラバスが、2018年春のジュネーブモーターショー2018で発表された新型GクラスのAMGバージョン、メルセデスAMG G63を、さらなる高性能化を目指してチューニングしている。
メルセデスAMG G63のハイライトは、ダウンサイズエンジンの搭載。4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500~3500rpmを発生する。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。駆動方式はAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC」。前後の駆動トルク配分は、40対60を基本とする。メルセデスAMG G63の動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が220km/h。ドライバーズパッケージでは、最高速が240km/hに引き上げられる。
◆スポーツエグゾーストシステムで排気音にバリエーション
ブラバス700ワイドスターでは、メルセデスAMG G63の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボをチューニング。ターボチャージャーのブースト圧を引き上げつつ、燃料噴射や点火タイミングを変更する新開発のエンジンコンピューターを採用する。排気フラップを備えたスポーツエグゾーストシステムも装着。静かな「Coming Home」モードから、スポーティなV8サウンドまで、さまざまな排気音を発生させる。エグゾーストパイプは、シルバーまたはブラックが選択可能。
このチューニングの結果、最大出力は700hp/6100rpm、最大トルクは96.9kgm/2500~3500rpmを獲得。新型メルセデスAMG G63の最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500~3500rpmに対して、パワーは115hp、トルクは10.2kgm引き上げられた。
◆タイヤ保護のため最高速度に制限
ブラバス700ワイドスターの動力性能は、0~100km/h加速が4.3秒、最高速が240km/hと、SUVとしては異例のもの。ブラバスによると、タイヤを保護するために、240km/hでリミッターが作動するという。
エクステリアは、ブラバスらしい迫力の演出。フロントはグリルやバンパー、ボンネットフードが専用デザイン。リアは、バンパーを専用デザインとし、ルーフスポイラーを追加した。前後フェンダーを100mm拡幅したワイドボディ仕様になっており、23インチのホイール&タイヤが装着できる。この23インチホイールは、ブラバスの「モノブロック」で、軽量高剛性な4種類のデザインを設定。タイヤサイズは305/35R23で、ブラバスのテクニカルパートナーのコンチネンタル、ピレリ、ヨコハマ製のいずれかを選択する。
ルーフには、補助ライトバーを追加。2つの強力なLEDユニットが装備される。ヘッドランプフラッシャーまたはハイビームを使用する場合、それぞれ12個のLEDが暗闇の中での視認性を引き上げる。
インテリアには、ファインレザーを使用。柔らかく通気性の高い「Mastik」レザーとアルカンターラを組み合わせる。ウッドやカーボンファイバーのトリムパネルを豊富に用意。オールレザーインテリアでは、バニラとブラックのコンビネーションも選択可能、としている。