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VW ティグアン 改良新型、予約受注を欧州で開始…価格は2万8205ユーロから
フォルクスワーゲンは7月3日、改良新型『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)の予約受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、2万8205ユーロ(約343万円)と発表されている。
◆ガソリンターボは最大出力130psと150psの2種類
改良新型の欧州仕様車には、4種類のエンジンが用意される。ガソリンエンジンは直噴1.5 リットル直列4気筒ターボ「TSI」で、最大出力は130psと150psの2種類が設定される。トランスミッションは、130psモデルが6速MT、150psモデルは6速MTと7速デュアルクラッチ「DSG」から選択できる。
ディーゼルエンジンは直噴2.0リットル直列4気筒ターボ「TDI」で、最大出力は150psを発生する。トランスミッションには7速デュアルクラッチDSG、駆動方式には4WDの「4モーション」が用意されている。
このTDIエンジンには、「AdBlue」噴射システムと「SCR」触媒コンバーターが採用されている。この「ツインドーシング」テクノロジーのおかげで、従来型と比較して窒素酸化物(NOx)を大幅に削減しているという。
TSIとTDIエンジンを搭載した改良新型全車が、「Euro 6d」の排出ガス基準を満たす。さらに、ガソリンとディーゼルの両エンジンに、パティキュレートフィルターが装備されている。フォルクスワーゲンは今後数か月の間に、改良新型により多くのエンジン、トランスミッション、グレードを設定していく予定だ。
◆ヘッドライトやフロントグリルを新設計
フロントマスクを新設計した。最新のLEDテクノロジーが盛り込まれたヘッドライトに流れ込むように配された新しいグリルは、ワイドなデザインだ。フォルクスワーゲンの最上位SUVの『トゥアレグ』を連想させるデザインとした。新しいフォルクスワーゲンのエンブレムが、グリル中央に配される。バンパーのデザインも一新している。
リアでは、「TIGUAN」の文字が、フォルクスワーゲンのエンブレムの下の目立つ位置にレイアウトされる。AWDモデルの「4MOTION」のエンブレムも新デザインだ。上位モデルには、ハンズフリーで簡単に開閉できるパワーリフトゲートが用意される。ホイールのデザインも新しい。
◆最新のインフォテインメントシステム「MIB3」
最新世代のモジュラー式インフォテインメントシステムの「MIB3」、カスタマイズ可能なデジタルコックピット、新世代のパーソナライゼーションシステムが採用される。
MIB3は、自然な音声制御、デバイス間を簡単に切り替えることができるマルチフォンペアリング、ワイヤレスの「App-Connect」などが特長だ。最新の「フォルクスワーゲンデジタルコックピット」が装備されており、ドライバーはメーターの表示をカスタマイズできる。 8インチディスプレイが標準で、上位モデルには10.25インチディスプレイが付く。
新世代のパーソナライゼーションシステムは、運転席の位置や背もたれの角度、ドアミラーの設定、先進運転支援システム(ADAS)の設定などがカスタマイズできる。新開発の15色のアンビエント照明システムをオプションで用意した。最上位モデルには、プレミアムオーディオが採用されている。
新開発のマルチファンクションステアリングホイールも採用した。照明付きのタッチアイランドとスライダーを備えたデジタルバージョンとなる。上位モデルのオートエアコンは、新設計のタッチモジュールによって温度調節が行える。
タッチボタンに加えて、風量と温度のコントロールは、大型の照明付きタッチスライダーで行える。タッチボタンは、ヒーター付きフロントシートやリアガラスの曇り止めなどの機能を操作したり、エアコンのメニューを操作したりする時にも使用できる。照明付きのUSB-Cポートは、空調モジュールの下にレイアウトされている。