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BMW 8シリーズ「ゴールデンサンダー」…コレクターズアイテムになるか 欧州で9月から販売
BMWは6月22日、『8シリーズ』(BMW 8 Series)新型に「ゴールデンサンダーエディション」を欧州で設定すると発表した。
ゴールデンサンダーエディションは、BMW独自のデザインと装備、機能によって、コレクターズアイテムになることを目指した特別モデルだ。2ドアクーペの『8シリーズクーペ』、2ドアオープンの『8シリーズカブリオレ』、4ドアクーペの『8シリーズグランクーペ』の各車に用意され、9月から生産と販売を開始する予定だ。
◆外装にゴールドのアクセント
ゴールドの専用アクセントと、エクステリアとインテリアにハイエンドの「BMWインディビジュアル」の装備を採用した。スポーティなセンスとラグジュアリーさの比類ない融合を狙ったという。
ボディカラーは、サファイアブラックメタリックまたはフローズンブラックメタリック。ゴールドのカラーアクセントが、アスレチックさを強調している。BMWインディビジュアルのハイグロスシャドウラインを採用した。Mスポーツブレーキシステムは、ブラックのブレーキキャリパーが特長だ。
ゴールドのアクセントラインは、フロントバンパーからサイドスカート、リアバンパーへと続く。ドアミラーカバー、Mリアスポイラー(8シリーズクーペのみのオプション)、ダブルスポークデザインの20インチMアルミホイールも、ゴールドで仕上げられた。
◆BMWインディビジュアルの特別内装
インテリアは、前席ヘッドレストに「Edition Golden Thunder」の文字が刺繍された。BMW インディビジュアルのブラックのメリノレザートリムが装備される。8シリーズクーペと8シリーズグランクーペでは、BMW インディビジュアルのアルカンターラアンスラサイトルーフライナーを採用した。
インテリアトリムフィニッシャーは、アルミメッシュエフェクトのゴールドだ。センターコンソールでは、ゴールドのパネルの表面に、エディションエンブレムが追加されている。また、「Bowers&Wilkins」のダイヤモンドサラウンドサウンドシステムを装備した。
◆M850i xDriveには530hpツインターボ搭載
ゴールデンサンダーエディションは、「840i」、「840d xDrive」 「M850i xDrive」と、8シリーズクーペ、8シリーズカブリオレ、8シリーズグランクーペのすべてのグレードで選択できる。Mスポーツパッケージも標準装備された。9月から、ドイツ・ディンゴルフィン工場で生産される予定だ。
トップグレードのM850i xDriveには、直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。Mパフォーマンスのツインパワーターボテクノロジーを導入しており、力強い出力特性を実現する。ターボチャージャー、直噴システム、熱シールドおよび冷却システム、イグニッション、エンジンエレクトロニクスなど、各所に改良が施された。フラップ制御式スポーツエキゾーストシステムが、官能的なサウンドを発するという。
この新エンジンは、重量を変えることなく、従来型エンジンと比べて出力を68hp向上させ、最大出力530hp/5500~6000rpmを獲得する。最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmで、幅広い回転域で最大トルクを得られる特性とした。0~100km/h加速は3.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。
改良された8速スポーツAT「ステップトロニック」は、ギア比の幅を拡張するとともに、制御システムを最適化した。これにより、走行状況に応じたシフトタイミングがより正確かつ俊敏になり、効率性や快適性が向上しているという。さらに、マニュアル操作によるシフトチェンジ用に、ステアリングホイールにはパドルスイッチが標準装備されている。