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アウディ、自動運転の研究開発施設を開設…米シリコンバレー

  • 《photo by Audi》
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アウディ(Audi)は6月16日、米国カリフォルニア州シリコンバレーに、自動運転の研究開発施設を開設した、と発表した。

この研究開発施設は、「A2D2」と命名された。シリコンバレーの中心部に位置するA2D2は、新しいソフトウェアを迅速に設計するとともに、シリコンバレー周辺のスタートアップ企業と協力しながら、北米市場向けの先進運転支援システム(ADAS)の開発を促進する。

アウディは米国のさまざまな場所に、研究開発施設を置く。A2D2は北米の道路と運転スタイルに特化したADASハードウェアとソフトウェアの開発に取り組む最初の施設になる。

アウディによると、米国は人工知能(AI)をベースにしたADASシステムや、クラウドがサポートする開発プロセスの中心地であり、今後10年間でさらに高度なレベル2+の自動運転の開発を、引き続きリードしていくことが予想されるという。

アウディは、SUVの『Q7』をベースにした自動運転のプロトタイプ車両を数台製作した。このQ7のルーフには、センサーが装着された。A2D2では、このQ7を使用してデータを収集する。テスト車両は、2023年までに導入が計画されているさまざまなクラウドベースの自動運転支援機能を開発するためのデータ収集に活用される。

アウディは、フォルクスワーゲングループの新組織の「Car.Software」とともに、自動運転のさらなる開発に注力していく、としている。