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トヨタ ハイラックス 改良新型—生産拠点のタイで発表
トヨタ自動車タイは6月4日、ピックアップトラック『ハイラックス』の改良新型を発表した。タイ市場では「ハイラックス・レボ」のサブネームが付く。ハイラックスはIMVプロジェクトの1車種で、タイで生産され、日本を含むアジア、オーストラリアなど、世界各国で販売されている。
トヨタ自動車が2004年から展開するIMF=革新的国際多目的自動車プロジェクトでは、ピックアップトラックと多目的車の生産拠点を、日本からタイに移すことを意図している。2015年に登場した現行ハイラックスは好評を持って迎えられ、タイのピックアップ市場で2019年には38.3%のシェアを占めた。
改良新型の開発責任者である、トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング社のジュラチャート ジョンユースック氏は「『前例のない、より良い車』をめざし、多くのフィールド調査を行なって、車が実際にどんな使われ方をしているかを各地で調べた。その結果として改良新型は、『すべての人にタフネス』というコンセプトで、世界中の消費者のニーズに応えられる車になった」と自負する。
エクステリアデザインは、どこから見ても“タフネス”を感じられるようにした。インテリアデザインはタッチスクリーンや計器類を中心に改善され、使い勝手と、車の持つ先進的な性格を表現した。8インチタッチスクリーンはApple CarPlayとAndroid Autoに対応する。
エンジンは新設定の2.8リットル4気筒ターボディーゼル・エンジンと従来からの2.4リットル4気筒ターボディーゼル・エンジン。タイ市場では2.4を中心に、上級グレードとヘビーデューティに2.8が設定される。オーストラリア市場では2.7リットル4気筒ガソリンエンジンも従来から引き続き設定される。2.8リットル4気筒ターボディーゼル・エンジンの最高出力は150kW(204PS)、最大トルクは1600~2800rpmで500Nmだ。
駆動レイアウトは4WDまたは2WD、ボディはシングル、エクストラ、ダブルキャブの3タイプ、さらに荷台部分を架装していないキャブシャシーも提供され、バリエーションも豊富だ。
タイ市場での価格は54万4000タイバーツ(約190万円)から123万9000(約430万円)、6月からデリバリーを開始した。オーストラリア市場では8月下旬に店頭に並ぶ予定だ。